大根の天ぷら~妙なる紅くるり

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10日ほど前に「絶品大根」として紹介した紅くるり。あれからひと回り大きくなり、1本750㌘前後
のサイズに。サラダ、ぬか漬け、煮物、大根ステーキまで試み、それぞれの味わいを知った。さて、いよいよ「紅くるり天ぷら」へ挑戦である。

大皿の右側、細切りのかき揚げと、厚さ1㌢板チョコほどのサイズを衣に包んで揚げたもの、「赤い色」のこれが「紅くるり天ぷら」である。小鉢は、「紅くるりの大根おろし」に天つゆの出し汁を加えたものだが、この赤い出し汁をまず舌に載せてみる。

なんと、大根の辛味と香りがツンと口中に広がる。このチャンスを逃がすまいと、「くるりの天ぷら」を出し汁にくるんで食む。なんと、なんと。不思議な甘味と辛味が混ざり合い、香りが鼻腔をくすぐる。これって、紅くるりの3重奏ではないか。

落合恵子さんが、食べ方に最も詳しい生産者から聞いたという「天ぷら。いけるんだよね」のひと言の意味とは、これだったんだ!

大皿に並べたナス、ジャガイモ、オクラの自家産野菜とシイタケ、えびの天ぷらも続けて試食したが、紅くるりの出し汁の個性に押されてしまうのか、どれも同じ味に感じてしまう。紅くるりの不思議な、妙なる味。

紅くるりの天ぷらを単品で味わうのが、一番いい。これが結論である。

 

 

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