11月21日の第3水曜日、ちょうど1カ月遅れての開催となりました。参加は、第2回サロンへの参加が果たせず、この日まで待ち続けられた宝塚市の
女性(77)と同行の娘さん、菜園づくりサポーターでもある芦屋市の男性(76)の3人と,やはり1カ月待たれた奈良市の夫妻、そして、この回からサロ
ン・サポーターを志願して参加の大阪市の女性2人(61、62歳)の7人。大阪のお二人はなぜ、サロン主宰側に加わったのか、別稿で紹介します。それは、
びっくりニュースですから。
もうひとつ。ハウス西端の花壇で樹高3㍍超の皇帝ダリヤが満開で皆さんを迎えてくれました。このダリヤが結んだご縁でいただいた吊るし柿用の柿がみなさんのお土産として30個ずつ、お持ち帰りいただきました。
皇帝ダリヤをめぐる物語
ハウスの西端の花壇で咲いた元祖皇帝ダリヤ。6年前に球根を入手、年ごとに花数が増えて、花見客が訪れるようになり、毎年の翌春には、幹から芽出し
した苗を希望の方々に差し上げてきました。近所の旧家・福貴田家で4年前から咲いているのが、次の風景。奥さんが1年間手塩にかけて世話をされるため、今
では、町内のちょっとした撮影スポットになっています。今シーズンから「皇帝ヒマワリ」も加わり、華を競っています。
斑鳩町内には、今のシーズン、1年生から5年生まで花たちが多彩に咲いています。ハウス近辺だけで10カ所以上になります。毎年、30株以上の苗を
差し上げており、隣の平群町、吉野の梨園からも開花の知らせがありました。こうした花の広がりで様々な花や野菜をめぐるコミュニケーションが生まれていま
す。
これは、福貴田さんから皇帝ダリヤ開花を祝していただいた渋ガキの皮をむき吊るした風景です。須崎家を含め、ハウスには柿すだれが出来ていますが、
この後のサロンでデザートメニューとして登場することになります。たくさん頂戴しましたので、サロン参加のみなさんにもおすそ分けしました。皇帝ダリヤの
物語はとりあえず、今後の続編にゆだねます。
11月サロンは、町内の皇帝ダリヤ探訪ドライブをしたあと、ハウスで開会。
「食の愉しみ」は大根シリーズ
向平次子
◆ヤーコンのポタージュ
ヤーコンは今年初めて収穫したもので、キンピラもつくりましたが、少し苦みが残り、味の方は自信がありません。ポタージュは苦みがなく、牛蒡に似た風味に仕上がったようです。試食いただき、感想を伺いたいと思います。
ヤーコン400㌘ タマネギ150㌘ 水 2カップ 牛乳250cc
ブイヨン 1個 バター 大さじ2 塩・胡椒
①タマネギを薄切りし、バターで炒め、しんなりするとヤーコンを入れて炒め、水を加えて煮る。
②軟らかくなったところでブイヨンを入れてバーミックスかミキサーでつぶす。
③牛乳を加えて加熱しながら、塩・胡椒で味を調える。
◆ゆず大根の漬けもの
斑鳩で大根をたくさん栽培される農家の主婦から教わった漬物。ついついボリボリ食べてしまうおいしさで、友達にもレシピを教えています。
大根 2㌔ 塩 20㌘
調味料 砂糖150㌘ 酢100cc 昆布10㌢位 ゆず1個 唐辛子
①大根の皮をむいて 3等分したものを縦半分に切る。
②塩をまぶして浸けこみ、重石(2㌔位)を載せる。
③水が上がると、水を捨てる。
④調味料を合わせ、大根にまぶして漬け込み、丸1日重石をしておく。
⑤2日目から味を確かめながら具合をみるが、4~5日からおいしくなる。
◆大根菜の麹漬け
ゆず大根を漬けるとき、たくさん出た大根菜を半日干しして麹で漬けてみると、大根の葉っぱの味が楽しめた。堆肥をしっかり与え、虫除けの消毒などしないで葉緑素たっぷり、ふっくら育った葉っぱならでは、の味。
同じ半日干し葉っぱの酢の物も「意外や意外」……。
◆デザートは干柿の梅酒漬け
昨年吊るした干柿が硬くなり、梅酒に浸して軟らかくしたあと、冷凍庫で保存。柿と梅の味がなじみ合って格好の味に。柿のシーズン到来、今年産仕込みの参考に味見を。
大根ごはん 須崎民子
米はといでザルにあげ、水気を切る。大根は皮をむき、5㍉角くらいに切る。炊飯器に米と分量の水を加え、調味料を混ぜ、大根とチリメンジャコを入れ、普通に炊く。
大根菜は好みの硬さでゆで、小口切りにして、炊き上がったご飯にさっくりと混ぜる。
米2合 大100㌘ 大根菜 適度 チリメンジャコ10㌘ 薄口醤油小さじ1 酒 小さじ1
◆大根菜のナルム
大根葉は好みの硬さにゆで、食べやすい大きさに切る。人参も千切りにしてさっとゆでる。ゆでた大根葉と人参を調味料で混ぜる。塩加減は好みで調節する。
◆大根ひと口メモ
大根は部位により甘味や辛味が違うが、それぞれの持ち味を活かすことで無駄なくおいしく食べられます。
葉はカロチン、ビタミンC、カルシュウムなどが多く、根はビタミンCとでんぷん分解酵素アミラーゼを多く含んでいます。根は肉や魚と一緒に煮込むことで臭みや苦みが取れ、甘味が増します。また、最近の品種は直煮でもいいといわれています。