去年、この畑でとれた安納芋。5月の今頃になると、写真のように芽が出てくる。これを20センチ以下に埋め込む。写真の畝1列(長さ5㍍)で5個を埋める。
1か月もすると、地中の芽が四方八方に伸びて地上に現れ、葉とツルになって土が見えなくなるほどに覆いつくす。隣の種イモと競うように精力的に勢力を張りあう。雑草など生える隙間さえ与えられないほど。地中では、親芋に連結して子芋が成りあい、地表に伸びたツルの下まで孫芋が成る。
そして、11月。実りの季節。種芋の数十倍から100倍以上の量の芋が採れる!
写真のサイズは、種芋用に残した「中の下」サイズ。実際には、1個1~2㌔サイズの芋だって珍しくない。
それに、同じ芋を同じ畑で作り続けると、味がどんどん良くなると、聞いたが、作3年目にしてその通り、と思う。この農法、芋苗による簡易栽培が広がるずっと以前の昔の農家が伝えてきたものだそう。芋掘りがとにかく大変。地中のはるかな方向まで伸びる芋を探して苦闘。1株あたり労力は30分はかかる。三つ鍬一振りで1株が掘れる芋苗育ちの方がどんなに効率的か。