「小さな農と食の愉しみ」2月サロンは、大阪、京都(なんとかつての仲間の松井京子さんが来てくれました)から5人。地元からの4人に小城利重斑鳩町長が加わり、定員10人いっぱいの盛況。「高齢社会の元気をつくるのは、食。これからもっとも大事にしていかなければならないことだと思う。勉強して帰りたい」と小城町長=写真中央。思いがけず私の持論を代弁してくれました。
いまが一番おいしい白菜のアサリ入りクリームシチューはじめ5品にデザート2種、コーヒー付きのメニュー。野菜はすべて自家産。「どれもこれもヘルシー」がみなさんの感想。
メニュー&レシピ
須崎民子
冬野菜を使う食事・・・おいしい冬野菜を食べる。冬野菜は畑で保存が効き身近にあり、使いやすいお手軽食材です。今では年中作付けされますが、冬が最も味が良く漬け物など保存食にも利用されています。
栄養面でもビタミン、ミネラルが含まれていて緑や赤の色鮮やかな緑黄色野菜はカロテンや微量栄養素の主要な供給源です。
白菜ロール
材料と作り方
白菜はさっと湯がく。
挽肉(鶏肉でも豚肉でも良い)にキノコ、人参、タマネギなど冷蔵庫にある残り野菜をみじん切りにして酒、醤油、卵、あれば水切りした豆腐と混ぜ団子にする。白菜を広げ団子を巻き楊枝等で止める。だし、薄口醤油、酒、みりん、塩等で味付けして煮込む。最後に片栗粉などでとろみをつける。
黒豆かんてん
材料・・・・・・黒豆の甘煮(砂糖は好みで)粉末かんてん
作り方・・・・鍋に水と粉末かんてんを入れ火にかける。
沸騰したら1~2分ほどかき混ぜ砂糖を加えて火を止め黒豆を混ぜ合わせる。
向平次子
テーマ 続・冬野菜の旨味
雪をかぶった野菜はなぜ、おいしいか。寒さで凍結するのを防ぐため、野菜たちが糖分を出して自分の体を守るためだといわれています。1月サロンに続き、ハウス産の雪かぶり大根、白菜を中心にしたメニューで「甘~い」冬野菜を楽しんでいただきます。
▽白菜とアサリのクリーム煮 材料(2人分)=白菜3~4枚(300㌘程度)、アサリ(殻つき、砂抜きしたもの)12個程度、エキストラバージンオイル大さじ1、生クリーム、塩・胡椒、レモンの刻み皮、各少々。
白菜を白い芯と葉先を分けて縦切りし、さらに2㌢幅に横切りしておく①⇒殻ごと洗ったアサリを中火で口が開くまで蒸す②⇒別の鍋で①の白菜・白芯を、次いで葉先をオリーブオイルで炒める⇒白菜が軟らかくなったら②のアサリと汁、生クリームを注いで1分ほど蒸し煮する⇒塩、胡椒で味を調え、器に盛ってレモン皮を散らして出来上がり。
▽ジャガイモとホタテの混ぜごはん 材料(4人分)=白米2合、もち米大さじ2、調味だし<だし1.5カップ・薄口醤油大さじ2・酒大さじ2>、ホタテ貝柱(刺身用)120㌘、ジャガイモ半個(50㌘)、揚げ油、ワサビ(すりおろし)適量。
白米ともち米(1時間前にといで水に浸したもの)の水を切り、炊飯器に移して調味だしを加えて炊く⇒(炊飯中にホタテに切り目を入れて小さく裂く、ジャガイモは皮をむき、1㌢の角切りを素揚げして油を切っておく)⇒ご飯が炊き上がったら、こしらえたホタテ、ジャガイモを加えて10分蒸らす。盛ったご飯にわさびを添える。
▽直伝白菜麴漬け(1月サロンで好評、再登場) 今年103歳の義父が元気だった90歳近くまで能登の地で晩秋のシーズンになると、せっせと漬けて子や孫たちに送り続けた父考案のオリジナルです。その季節が待ち遠しくなるほど独特の味わいに、父から教授を受けて自家産を漬け続けて来ました。その味を賞味いただきます。漬け方は1月サロンを参照下さい。
◆野菜名人堀井さんを訪問
88歳。野菜の話が始まると、止まりません。いろんな角度から質問がいきなり飛びますが、丁々発止のやりとりを聞いているだけでも値打ちがあります。「農薬ゼロ」派の参加者もいる前で「使いたくない農薬を最低限で留める方法」について、語りました。
「最低ぎりぎり、野菜が困っている、今助けないと死んでしまう。それがいつか。野菜に話をして、耳で聴いて、いま、ここしかない時。それは、薄~い薄~い農薬で助かる時期。育てて観察して、その時を判断する」。「人間でも種痘で抵抗力をつける」。(この話で、12年産白菜の栽培で苦労があったことを思い出しました)