2012年7月に第1回サロンを開いて以来、こんどの6月サロンで満3年となりました。
小さくてもいい、自分たちの力で汗を流して耕し、堆肥やぼかし肥でふっくらさせた土に、可能な限りタネを蒔くことから野菜作りを始め、毎日のように成長を見守り、元気に育つための知恵を絞る。自分の子のように声をかけ、野菜たちの返事を聴きます。
育ちあがった野菜は、大きかろうと、小さかろうと、虫たちに食われていようと、大事にいただきます。2人の料理担当は、ここでまた、知恵を出し合って調理し、冷凍・冷蔵、さまざまな調味料・酒類を駆使して加工したり、天日干しによる味の化合もします。ですから野菜たちは年中保存され、それぞれの味の中で生きているのです。
私たちの小さな農と食の愉しみは、どんなに年齢を重ねようと、持続できる営みであり、歓びを手にすることが出来ます。自らの命を燃焼させながら、老後を豊かにできる、と考えています。サロンは、野菜たちの出来栄えと味を試食していただき、感想を伺うことで私たちのこれからにヒントをいただき、出会いを広げる大切なステージです。
これまでのサロンは8月のお盆休みと突発事情を除き、開催で来たのは、計31回、延べ180人の方々のご参加がありました。当初は、毎月第3水曜の定例としてきましたが、できるだけグループを主とした参加で、その人たちの都合に合わせて月々の日どりを定めることとしました。もちろん個人参加はできます。参加費(1人500円)等は変わりません。
◆サロン運営=向平羑・須崎民子・向平次子・奥田和代・櫻井福子・木邨圭子
いんふぉめーしょん=0745・60・4040(むかひら)mukachan@ares.eonet.ne.jp
小さな農と食の愉しみ15年6月サロンのご案内
2015年6月27日(土) コミュニティーハウス法隆寺(奈良・斑鳩町)
■プログラム(12:00~15:00)
●菜園だより
斑鳩の農家は屋敷内や近隣に小さな畑を持って自家用野菜・果樹を育てています。私たちハウスのメンバー3人は、屋敷内菜園のひとつで「自産自消」、「旬」の味を楽しんでいます。大阪の団塊女性2人組のメンバーは、「富貴畑」(富貴田さんの元田んぼ)と名付けた共同菜園に通って「ときどき斑鳩暮らし」を満喫しています。
◇菜園の主人公はゆっくりと交代
玉ねぎ、じゃがいもの収穫は終わり、保存用地下室(ハウスには小型の隠し穴があるのです)へ収納。きゅうりが今採り入れのピーク。そろそろ、2番手の秋きゅうりの苗づくりを始めないといけないようです。
収期の短いインゲンもどっさりなったし、そろそろお終いの様子。でも、大丈夫。今年は「三尺大長ささげ」という新手の品種(伝統種)がツルを伸ばしてスタンバイ中。
遅れていたナスをはじめトマト(6種。写真上=すずこま。名前の通りにすずなりで、料理用の中玉種)、南瓜(3種。写真下=打木赤皮、朱色に染まると収穫)が順に盛期を迎えます。 (撮影は6月25日)
●食の愉しみ6月のメニュー (須崎民子+向平次子)
◇初夏の野菜を中心に
ごはん ・中華おこわ(実エンドウ、干しシイタケなどを散らして)
・人参ごはん
◇副采 ・いんげんの煮物・じゃがいものコロッケ
・きゅうりのワサビ漬け・サラダ・ちょっぴり早い枝豆のおつまみ