むかちゃんの農ある暮らし

景色を創る2

景色2-1 (1)
「景色を創る」1で紹介したTsugikoさんは、生け花が大好き。花の素材のほとんどをコミュニティーハウス法隆寺の北側花壇と南花壇で育てるざっと100余りの花の中から選ぶ。そして、絶やすことなく生け続ける。花屋さんから追加調達するのは、冬場ぐらい。つまり、年中、花の景色を創り続ける。
その発表の舞台は、ここ、ハウスの玄関。全面オールガラス張りのため、通りかかりの人が鑑賞できる。ファンが結構居て、「いいね!」と親指を立ててくれたりする。花の世話をしていると、「いつもいい花、ありがとう」とお礼を言われる。
ちなみに、今回の花の名は、オカトラノオ(真ん中の白い小花)、コエビソウ(真ん中後ろ)そして、右の紫が、セイヨウホタルブクロ。左のピンクがタイワンホタルブクロ。花たちの名も実に個性的。

 

景色を創る

私の住んでいるコミュニティーハウス法隆寺は、二上、葛城、金剛山の山並みを望む遠景に恵まれていますが、時々試みるのが、近景を手作りすること。その一つがこれ。仕掛けは簡単。幅70cmしかない庭にユリが花を付けたので、大鉢を寄せ合って創ったのがこの風景。
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右のピンクは、秋田・白神山地で自生のカワラナデシコ。左はカスミソウ。
視線を東に移すと、一変します。これは、うちのTsugikoさんの特技のひとつです。

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バジル苗を6倍に増やす

春の菜園は、苗づくりに忙殺される。夏野菜はすべて種から育てる主義だからなおさらだ。
5月末のこと、バジルの種蒔きを忘れていたのに気付いた。トマト、とくにイタリアンの味には、欠かせないのが、バジルペースト。1年分のバジルの葉を確保する必要がある。
奥の手を使うほかない。それが、次の写真。
バジル2 (2)
園芸店の隅っこに売れ残っていた苗ポット、それも小さくても良い、苗の数が多い2個を選んで買い求め、1ポットを洗ったら6本に分解できた。各苗の根の下部3分の1ほどをカット、1本ずつ9cmポットに植え替えて養生したら

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2週間後の姿は、ご覧の通り。全部で12本となった苗は、菜園のあちこちで背を伸ばしている。

ピーナッツを植える

種は、一般品種の2倍という大粒「おおまさり」を選ぶ

落花生2 (2)

幅1㍍、長さ8㍍の畝に30粒ほどを育てようという算段。つまり落花生は発芽までにたっぷりの水分を必要とするため、あらかじめ苦土石灰をまき、黒マルチで覆っておいた。これをはがすと、握ると、団子が出来るほどの黒々とした土が現れ、条件は十分。真ん中に溝を掘り、底に種豆を押し込み、土を被せて上土を少々叩いて種蒔き完了。仕上げは次の写真。

落花生3

畝をすっぽり防虫ネットで覆ったのは、病気を運ぶ虫除けだけでなく、土中の豆を狙う鳥たちにもご遠慮願うため。さらに畝の真ん中を高さ20cm余りのトンネル状にしたのは、種たちが無事に発芽し、地上に伸びて第1次の土寄せが必要になるまでの成長空間をつくり、それまで手ぶらで済ませようと考え出したズボラ農法という次第。ゆっくり伸びてね、ピーナッツちゃん!

サツマイモを埋める

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去年、この畑でとれた安納芋。5月の今頃になると、写真のように芽が出てくる。これを20センチ以下に埋め込む。写真の畝1列(長さ5㍍)で5個を埋める。

1か月もすると、地中の芽が四方八方に伸びて地上に現れ、葉とツルになって土が見えなくなるほどに覆いつくす。隣の種イモと競うように精力的に勢力を張りあう。雑草など生える隙間さえ与えられないほど。地中では、親芋に連結して子芋が成りあい、地表に伸びたツルの下まで孫芋が成る。

そして、11月。実りの季節。種芋の数十倍から100倍以上の量の芋が採れる!
写真のサイズは、種芋用に残した「中の下」サイズ。実際には、1個1~2㌔サイズの芋だって珍しくない。

それに、同じ芋を同じ畑で作り続けると、味がどんどん良くなると、聞いたが、作3年目にしてその通り、と思う。この農法、芋苗による簡易栽培が広がるずっと以前の昔の農家が伝えてきたものだそう。芋掘りがとにかく大変。地中のはるかな方向まで伸びる芋を探して苦闘。1株あたり労力は30分はかかる。三つ鍬一振りで1株が掘れる芋苗育ちの方がどんなに効率的か。

送り出した最後のトマト苗

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写真は、今春に育て上げたトマト苗80株のうちの最後の8株。
このうち、7株は、昨1日、協同福祉会・天理の施設長にもらわれて行った。施設のシニアたちに育てていただくためだ。残った1株は、本日、自家菜園のスペースに植え込まれ、私の今年・第1次トマト戦争は、1株の犠牲もなく無事に終了できた。

2月14日に種蒔きして以来、75日余。寒暖差の激しい気象異常事のなかでトマトたちの暖気を確保するのは、大変だった。血筋の全く違う挿し木苗でなく正真正銘のトマトを育てるため、実生にこだわっている。背丈がひょろりと、徒長気味なのは、そのためだが、これからできてくる実のおいしさは、親トマトが持つそれぞれの極味をいただかないとわからない。

80株のうち、37株は、自家園などに植えられたが、残りは友人、知人等々8カ所に移された。毎年恒例のあやめ池のサ高住施設の円形園には、12株。時計状にイタリアン、日本種の大玉、中玉、ミニの5種が植えられた。お年寄りたちにぐるぐる回って味比べを楽しんでもらう趣向だ。
今年は、全部で9品種。それぞれの出来具合はこれからの報告になる。つまり、第2次トマト戦争が始まる。

秘伝「うま~い」白菜漬け

秘伝白菜漬け

このところ、白菜の高騰が続き、スーパーでは切り売りで、なお、びっくり値段。今日、斑鳩のJAで開かれた特売市を覗いてみたが、真っ先に消えて無くなったのが、白菜だった。
この品薄、よくわかる。夏の種まき期に虫が異常発生。殺虫剤を使いたくなくて、2度、3度と種まきをやり直した、と野菜づくり仲間はいう。当然、生育遅れとなる。
私もその一人。昨年まで、白菜は丸々太り、1個2㌔超サイズだったのに、今年は「半分」程度。上の写真の白菜は塩漬けして水分を出してスリムになった姿(例年だと、青葉はもがれて無いのだが)によく現れている。
でも、白菜は美味い。晩年のぎりぎりまで能登で薬草・野菜づくりに没頭した104歳翁秘伝の「うま~い白菜漬け」だと、これまで「あれは旨い」「あれを戴けるの」と喜ぶ声しか知らない。
①半割り~4分の1サイズにカットして、まず、塩漬け。この塩の量を4%までとすること。2日ほどで水が上がり、絞った姿が写真(下・右)。
②そして、本漬けへ。米麹1袋(300㌘)にニンニク・昆布・柚子・唐辛子を各適量を刻んでまぶし、①の白菜の間に擦りこんで漬ける。写真(下左⇒上)。調味材の「適量」が決め手。多すぎず、少なすぎず「一口放り込んで、うま~い、と感じる量」が翁の秘伝。
一度お試しあれ! 病みつきになりますて。

高嶺の法蓮草、芽を出す

プランター法蓮草

秋の長雨や台風の影響で法蓮草は、高嶺の花ならぬ「高値の菜」(朝日新聞)。スーパーで1束(200㌘)で400円近いとか。斑鳩町の産業祭で出された法蓮草はまさしくアッという間に消えてなくなり、長蛇の列に嘆きの声が上がった。
そこで、法蓮草づくりに挑んだ。とは言え、温室並みの温度が必要。
プランターに種を播き、極薄に覆土し、もみ殻をON.。床面に不織布を置き重ねたうえで穴あきビニールハウスを仕立てた。寒気が厳しい時は、このミニトンネルハウスを不織布でくるんで保温調整。
11月27日の種まきでいま、この状態。もう少し厚播きした方が良かったかも。法蓮草の品種は、低温に強い「イリュージョン」。成長の様子は今後も報告したい。
 

あのトマトは、今

あれからのトマト

9月17日のブログで、種落ちトマトの自生え苗と挿し穂に発根させた苗の2本をバケツ大ポットに移した実験レポートを書いた。そのトマトの3カ月後の姿は、ご覧の通り。
写真の通りの環境で2本の苗はすくすく育ち、開花すると、トマトトーンのスプレー処理をし、実が次々付き出した。
と、ここまでは良かったのだが、ハモグリバエに潜入されたらしく、葉面にエカキ模様が現れては枯れ、カットの止む無しの羽目に。かくして下枝の葉は次々消失……。
ただ、実だけは、どれも赤く熟した。夏に比べ、うんと小粒で糖度は低いが、トマト味は実に濃厚!!
 

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